膿胸になってしまった猫のエン|大怪我していた野良猫(16話)

膿胸になってしまった猫のエン君

今年の6/1から書いた「大怪我していた野良猫(1話)~(15話)」のエンちゃん。

6/6に保護してから約4カ月ちょいが経過しました。
7/1の更新を最後にこの話を書くのをやめていましたが、今日10/12に動物病院に緊急入院することになりました。

少し話しがさかのぼりますが、エンちゃんの名前の由来は「ご縁」のエンです。
二年前、はじめて猫を保護しようと思ったのがこの子(下が当時の写真)でしたが、捕獲の途中で逃げてしまい、それっきりになった子です。

柴犬と保護猫とその仲間たち0610-01

それから二年後、自分の前に現れたのが大怪我をしたエンちゃんでした。

猫の首の怪我

この時、何かのエンだと思い、すでに家には別に保護した猫がいましたが、この子を何とか捕まえ、病院で手当てしてもらい、そこから家猫としての幸せな生活をスタートをさせてあげる、こんなことを勝手に描いていました。

しかし、家に来ても元気はありません。
まだ、推定三歳なのにまったく動かない。

それでも、エサだけはよく食べてくれていたので「じきによくなる。家の環境に馴染んでいないだけ。先住猫や先住犬がいるので形見がせまい。・・・とにかく、時間が経てば解決してくれる。」勝手にそう思い込んでいました。

しかし、10日位前から動かないのにくわえて、徐々にエサを食べる量も減りました。


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それでも、元気な先住猫もエサを残したりしますし、近所の猫を飼っている人たちからも「家猫になるといつでもエサ食べれるから、残すようになるのよ~」と聞き、エサを変えてみる程度で深くは考えていませんでした。

昨日、エサをほぼ食べなくなる。

さらに水をよく飲み、運動もしていないのに呼吸を苦しそうにしていました。
これを見てやっと動物病院へ行くことを決めました。

膿胸の猫

病院では血液検査をしてもらう。
「原因はわかりませんが血液に大きな異常があります。」獣医さんからそう言われ「肺炎の可能性もあるのでレントゲンも撮りましょうか」となりました。

お願いして、検査結果を聞きに再び動物病院へ。

獣医さん「原因がある程度わかりました。・・・ただ、助かる見込みの少ない非常に難病です。」

病名は膿胸

肺の周囲に、胸腔という空間があります。膿胸(のうきょう)とは、その胸腔に細菌感染により膿が溜まり呼吸困難などをおこす病気です。一般的に犬よりも猫に多く見られ、特に室外飼育(論文によっては室内室外差はないという報告もあり)の比較的若い雄猫に多く見られる病気です。また多頭飼育の場合はリスクが3.8倍も高いとされています。猫エイズウイルス感染症や猫白血病ウイルス感染症などの、免疫力を低下させる病気に感染している場合は、免疫力の低下が原因で膿胸を発症しやすいとも言われます。重症化してしまうと治療中に死亡してしまったり、予後が悪くなることが多い。(https://1013.jp/%E8%86%BF%E8%83%B8/ 壱動物病院より)

肺のレントゲン写真を見ると、心臓のシルエットがまったく見えず白い霧がかかっていました。肺には150ml位の膿があると言う。エン君は体重4kg位なので150mlの膿を人で例えると、60kgの体重の人なら約2.3リットルの膿が肺にあることなります。

そう思うと、気がついてあげれなかった自分を悔やみました。

獣医さんから「助かる確率は半々ですね。治療中に亡くなることもあるし、かりに膿がとれてもそこに腫瘍があればそれで終わりです。また、この原因が白血病だとしても100%助かりません。いつ亡くなってもおかしくない状態です。」

このあと、3つの提案をされました。

  1. 緊急手術をして入院させる
  2. 抗生物質を投与して通院させる
  3. 安楽死させる

獣医さんから、やんわりとですが「安楽死」と言う言葉がでたことはショックでした。でも、考える余地はありません。
助かる確率が0%じゃない限り、一番助かる確率の高い手術+入院しかありません。

この先、どうなるかわかりませんが経過をブログに記録していこうと思いました。もしかしたら、このブログごと削除してしまうかも知れませんが。
明日から毎日お昼頃にエン君の症状を電話で聞くことになりましたので、その経過も書いていこうと思います。

 

 

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