今回、地域猫活動について、自分の考え方を書いてみようと思います。
自分のところで、引き取る野良猫は、基本的にこのまま放置したら息絶える子たちです。生き途絶えることに手をださない考え方もありますが、保護をして、自分の経済力で治療をして、最終的に家に引き取るのなら、誰に迷惑をかけることもありません。
地域猫活動で大事なこと
- 自分の行動範囲でやる
- 自分の責任の範囲でやる
- 自分の経済的諸事情を考える
- 無責任に関わらない
個人の方が、地域猫活動をする上で大事なことは上の4つだと思います。
例えば「車で一時間かかる場所で餌やりをたまにする」。こういう行為は絶対反対です。
そもそも、自分の行動範囲じゃない場所で地域猫活動をする必要はありません。この手の人はしばらくすると来なくなりますので、中途半端となるなら、関わってはいけないと思います。
地域猫活動は、ガイドラインに沿うことで猫は必ず減っていきます。繁殖できない猫は増えることはありません。
地域猫にたいしての「愛情」
地域猫活動をしていると愛情が芽生えることがあります。活動をしていて、怪我や病気をしていればその子を家猫に迎え入れてあげようなどの気持ちが動くわけです。
自分の地域では、過去30匹はいた野良猫の25匹以上は、近所の犬猫好きのご家庭に家猫として迎え入れられています。家に4匹、お隣が2匹、4件隣が1匹、こんな感じで、私の地域では人と犬猫が共存できています。家猫になることが、野良猫にとって一番幸せになれるパターンだと思います。
それにプラスして、猫の保護団体さんが譲渡会にだす、あとは猫を捨てる行為や、去勢・避妊をせずに飼い猫を外にだす行為さえしなければ、野良猫は確実に減ります。
但し、猫を家に迎え入れると言っても、許容範囲を超えた多頭飼育をして「猫屋敷」にすることではありません。マンションなどで猫を飼えない方もいらっしゃると思いますが、そういった方は、猫の保護団体さんと連携をとり、やれる範囲の協力をすれば良いと思います。
責任を追う意味
この子は生まれて半年位でTNRした子です。
そこから地域猫として近隣の人にも優しく接してもらっていましたが、ある日、元気がなく首もとを見ると大きな穴があいていました。多分、タヌキに噛まれ跡だと思います。
このまま放置したら一週間持たないと判断して、ここで情がうまれました。自分の情は「一生面倒みる」と言う決断です。
そこから治療をするも、膀胱炎、感染症、膿胸、肺炎と次々に病気が併発して、結局、病院を3件まわり、最終的には高度医療のできる動物病院の集中治療室に40日間はいりました。
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排尿ができなくなり、圧迫尿水で尿をだしている時。
体に4本の管をいれ、集中治療にいた頃。
猫の白血球数は通常5,000~15,000ですが、この時の白血球は4倍の60,000以上(計測メーターは振り切った上限値)になりました。
肺の中には500㎖くらいの膿がたまっていました。
家に帰ってきても、口からご飯は食べれないので首につないカテーテルから、注射器を使い流動食をいれます。
抗生物質をチュールにまぜ、口からなめれるようになりました。
再度、症状が再発した時のために、朝晩の食事量をつけました。
現在
現在、肺の一つは機能していませんがとても元気です。家の中で安心できる生活をしています。
自分の責任の範囲でやる
私の地域猫活動は、自分が一生涯面倒を見れると思う子としか関わらないようにしています。
自分の地域では、今まで見かけたことのない猫もたまーに来ます。ですが、そういう子には餌はあげません。そういった猫も餌をもらえないを自覚すると自然とその場所からいなくなります。野良猫に関わるとはそういうことだと思います。
YouTubeでは、2分でそれまでの経緯をまとめています。こちらもご覧ください。
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